本尊を高王白衣観世音菩薩とし、明暦元年(1655)に大明国(現在の中国)の陳元贇禅師より寄進された観音像である。
通常の白衣観音像とは、異なり子供を抱かれている大変珍しい観音像で、古来より特に世継子授や安産の信仰を集めている。
子授祈願には、人形を授ける事から、御礼参りに人形を納める風習があり、現在も堂内には御礼に納められた人形が多数祀られている。
堂宇は、元禄7年(1964)に当寺の第18世信啓和上が建立された。
他に白衣観音堂には、一條家大政所殿が元禄年間に寄進された西国三十三所観音像三十三体を祀り、御厨子は徳川3代将軍家光の長女の千代姫が寄進された。
御 詠 歌 よつぎなき ひとはもうでで ねがえかし
こをばさづくる ちかいこそあれ
ご利益 世継子授・安産・愛児健祥・厄除・災難除など